雷怖い2

by Saito 2012年11月19日

そして困難は続く

雷による停電で壊れてしまった我が家のADSLモデム。一晩悪あがきをして何ともならず、次の日プロバイダーに問い合わせてみたところ「完全に壊れている可能性が大きいです」とのこと。「ドウジダライインデズカ?」完全に泣き出しそうなのを堪えて聞いてみると「交換しますので10日程お待ちください」とさらっと言われました。「そうかそうか10日‥え、そんなにっ!?」とは言えず、よろしくお願いしますと言って電話を切りました。

取引先との連絡、データのやり取り、調べものetc‥。今思えばもっとやりようがあった気がしますが、この時は半パニック状態であまり冷静ではなかったですね。とにかくメールだけでもチェックしたい一心でwi-fiを解放しているカフェを探し出し、ノートPCを抱えて飛び込むようにそこへ入店しました。

説明はどうでも良いのです

wi-fiを解放している事を売りにしている割にはPCを持っている人は私以外におらず、楽しくお茶をしている普通客の中で、一人PCをカタカタしているのは少々気まずさを感じました。それから2〜3日そのカフェに通いましたが、やはり長時間は居づらいですね。「コーヒー1杯でごめんなさい」にもすぐに限界が来てしまい、なにより家で作業がしたいという欲求がどんどん大きくなっていきました。

「もう‥良いか、モバイルwi-fi買っちゃおう。」今までは「外出先でまでネットをしたくない」というただの意地で契約してこなかったものを、家の中で使いたい為に購入するという矛盾を抱えながら、カフェ帰りのその足で近くの大手電化店へ。とにかく早く家に持って帰りたい一心で、一番最初に声をかけてきた店員さんに「それ下さい」と言い、あまりの迷いの無さに少々驚かれながら契約を進めていきました。長く丁寧な説明はどうでも良く「早く、ただ早く持って帰りたいんです!」と心の中で叫びながら、「はい、そうですね」を繰り返しながらさらさらと必要な事を書類に書いていきました。

便利ですね

無事に契約を終えて家に持って帰り、早速使い始るとちょっと感動してしまいましたね。「ああ、繋がる‥我が家からネットの世界に繋がるぞ!!」思わず叫びそうになりながら、モバイルwi-fiを見つめていました。雷の落ちたあの日からの出来事が走馬灯のように浮かび、見つめる私は少し涙ぐんでいたかもしれません。数日後に新しいADSLモデムも来て、今ではすっかり元通りの環境になりましたが、今回の事でこんなにもインターネットというものに依存していたのかと改めて気付かされました。また一度手にした便利なものは、なかなか手放せないものだということも。

ひょんな事で手にしたモバイルwi-fiもすっかり持ち歩くようになりました。そしてこの先、雷を見るたびにこのことを思い出す様な気がしますね。