風のクッション

by Saito 2013年03月18日

先日仕事で千葉の方へ行った日の事ですが、その日は朝家を出たところから風がもの凄い強さで、別に天気が悪いわけでもないのにまるで台風のように吹き荒れていました。「なんだかすごいな」と思いながらその前日あたりから感じ始めていた春先の花粉をその風が大量に運んできそうで、少しげんなりしながら千葉の方へ車で向かいました。仕事先に着いてみると家を出た時よりもさらに風の勢いは増していて、まあそこらに停めてある自転車やらが根こそぎ横倒しになってましたね。その土地はその日が初めてだったので「海が近いからかな?」と勝手なイメージで自分を納得させたのですが、屋内に入ってももどんどん風は強くなっている様子で、仕事先の窓を叩く音が凄かったですね。そしてその日の仕事を終え外に出た時に、それは起こったのです。

多分朝から吹き荒れていた風はその時間にピークを迎え、気を抜くと文字通り吹き飛ばされるんじゃないかという勢いになっていました。その風に向かって必死に踏ん張っている時にふと「これもしかして、もたれ掛かれるんじゃないか?」と思ったのです。その瞬間に体の向きをクルッとかえて後ろに倒れ込みそうなくらい体重をかけてみたら、なんと思った通り風にもたれ掛かれたんです!!いや初めてでしたね、そんな体験は。風のクッションとでも言うんでしょうか、その何ともいえない弾力を背中に感じた時、「なんじゃこりゃ!!」と思わず声に出そうでした(笑)車に乗り込んでシートにもたれ掛かっても、しばらくその感触が消えずふわふわしてましたね。初めて体で体験するものの衝撃の強さ、そんな事を改めて思いました。今もまだその興奮は醒めていません。