闇先案内人
by Saito 2015年04月16日こう自分でも「好きだね〜」とつい言ってしまいますが、ハードボイルド小説が止まらないんですね。しかも時間が経っては同じものをまた読み返すというしつこさ。そんなところで最近また読み返したのがこの「闇先案内人」というタイトルの小説です。ご存知の方もそれは多くいらっしゃるであろうこの作品は、やはり大好きな小説家のひとり「大沢在昌」というかたの長編小説です。逃がし屋という非合法な商売をしている主人公がある事件に巻き込まれ、そして周りを巻き込んで行きながら進んで行く(詳しい内容は割愛しますが)この作品が何度読んでもおもしろい。そのスピード感たるや読む手を休ませない勢いでグイグイ引っ張られて行きます。そして内容ももちろんですが何が良いってこの「闇先案内人」というタイトルがもうすでにハードボイルドの匂いがぷんぷんするじゃないですか。僕の様な人間はそれだけでもう「ふぅ〜」とため息なんかついてしまうくらいやられてしまうのですが、ハードボイルドとはなんぞやと、面白い作品とはなんぞやと考えさせられたりもします。そんなことを考えながら読んでみたりもしますが、もうその手は止まらないというやっぱりただただ面白いですね。未読の方はぜひ。