2012年06月3日
発明王との出会い
まだ子どもだった頃、トーマス・アルバ・エジソンの伝記を読んだことを今でもよく憶えています。たまたま家にあったのか、その頃はまだ発明ってすごいなということではなく、ただ読み物として面白かったから何度も読み返した記憶があります。子供の頃は変わり者で劣等生だったアル(エジソンの幼少期の通称)、後に発明王と呼ばれる彼はそのひらめきも然ることながら、何度の失敗にも屈することの無い不屈の精神を持っていたそうです。
発明とその恩恵
発明とは、数えきれない実験とその失敗の上に成り立っていて、その上澄みだけが普段の生活に潤いを与えてくれていたり、夢を与えてくれていたりします。普段気にも留めずにある身の回りの物も、よくよく見てみると「これを考えだすのはすごいことだな」と改めて思ってみたりします。例えば、今インスタントコーヒーを飲みながら書いていますが、これを考えだしたのもすごいことですね。
発明と創作と
改めて考えてみると、発明も創作も同じようなことなのだと感じます。数えきれない失敗のその上澄みだけが人の目や手に触れる。そして、普段は気にも留めないくらいその人の生活に溶け込んでいるもの。見回してみると沢山ありますね。自分の身の回りにある物だけでも、そういう物が何か創作のヒントをくれているようで、これからも常々気に留めていこうかと思います。先人の偉業・意匠に感謝をしながら。
エジソンのように画期的ではなくても、そういう物を生み出していければと思います。
2012年05月6日
先日、遂にただの箱になってしまわれました。もうすでにメイン機からは外れて久しく、たまに触る程度だったのですが、ある日突然何も答えてくれなくなりました。長年連れ添っただけに感慨も一入。色々な思い出もあり、突然の別れにはしばらく呆然とさせられました。
ただ別れの余韻にいつまでも浸っている訳にもいかず、すぐに新しいものを注文しました。翌々日には家に届き、新品の真新しさにドキドキしながらのセッティング。色々いじっている内に、ふとこいつとの別れの寂しさを忘れていることに気付きました。そうか、こうやって別れの寂しさってやつは思い出になっていくのかと。
月並みなようですが「出会いがあるから別れがあり、別れがあるから出会いがある」という言葉を改めて思い知った感じです。始めから出会いの方にワクワクしていれば、別れの寂しさはすぐに消えて、思い出に変わっていくのですね。
2012年04月7日
魔法陣では無いです。これは、もう何年も前に書いたオリジナルの歌モノのタイトルです。最近は、音を作ることはあっても作詞をする機会はめっきり少なくなったのですが、作詞をする際(創作全般に言える事かもしれませんが)、よくテーマとモチーフが大切と言われたのを憶えています。
例えばこの曲、『ぐるぐる』という曲のテーマは「あなたへの愛」で、モチーフは「日常とその少し外の世界で起きている事」です。当時は、小難しい事を考えてみたな(笑)という思いでした。物語調で進めて行くのが好みで、この曲もそういう作りになっています。朝帰りをしている男が、家に帰るまでの間に見たモノ、ふと思い浮かべたりする事柄で物語は進んでいきます。駅へと向かう反対方向の人の流れを見て、あの人達がどこまで行くのか分からないけど、今日も世界は回っているんだな。ただ、僕は世界がどう回っていようとあなたと幸せでいられればそれで良いんだ。といった風に、シンプルなテーマをややこしいモチーフで表現しようとして試行錯誤した覚えがあります。
人生のテーマ・人生のモチーフ
ここまで書いてみてふと思ったのですが、人生のテーマという言葉を目にする事があります。テーマは人それぞれあると思いますが、モチーフは?と思った時に、それはその人自身なのだと気付かされます。とてもシンプルでわかりやすいモチーフですね。僕にも自分自身のテーマがありますが、果たしてこのモチーフで表現しきれるのかどうか、楽しみでもあり不安でもあり。ただ、なるべくシンプルに表現したいと思います。以下、なんとなく最後の大サビの歌詞を抜粋。
ぐるぐる回る この星は回る 今日もどっかで誰か殺し合ったり
ぐるぐる回る ただ星は回る 今日もどっかで誰か愛し合ったり
ぐるぐる回る この星は回る 今日もどっかで誰か許し合ったり
ぐるぐる回る ただ星は回る 今日もあなたと笑い合えりゃ良いな