甘い夏
2012年08月19日
毎年、夏頃になると桃農園をしている親戚から桃を送ってもらいます。大半はお世話になっている方々や近しい友人たちにお裾分けするのですが、今年は突然届いたので大慌てで配り歩きました。産地直送なので普通に買ったものより日持ちはするのですが、生モノだけに足が早いことには変りありません。
蝉の声や、寝苦しい夜もそうですが、毎年これも僕の中で夏の訪れを感じる一つですね。「やっぱりお尻に見えるな」と、これもやはり毎年思いながら。
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カテゴリー "Daily life / 日常のあれこれ"
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毎年、夏頃になると桃農園をしている親戚から桃を送ってもらいます。大半はお世話になっている方々や近しい友人たちにお裾分けするのですが、今年は突然届いたので大慌てで配り歩きました。産地直送なので普通に買ったものより日持ちはするのですが、生モノだけに足が早いことには変りありません。
蝉の声や、寝苦しい夜もそうですが、毎年これも僕の中で夏の訪れを感じる一つですね。「やっぱりお尻に見えるな」と、これもやはり毎年思いながら。
先日、我が家の給湯器が突如壊れるという事件が起こりました。
本当に突然の事で、この夏場にお湯を使うのはお風呂の時ぐらいだと思うのですが、まさにその時に気が付く始末。あの失望感は何なのでしょうか…。暖かいものを期待して触れようとした時に冷やっとすると言いますか。時間も時間だったので何処へも連絡が着かず、その日は水シャワーを浴びましたね…。まるで修行の様でした。
給湯器を取り替えてもらい、幸い2日程で直りましたが、「蛇口を捻ればすぐ出るお湯」の大切さを文字通り痛感しました。普段、何気なく使っているモノのありがたみを、多少強引でしたが改めて考えさせられる夜でした。
ぶらぶらしていると、たまにこういう不思議なものを見ます。一体誰を呼び出せるのか、まったくわかりません。ただ並んでいる姿に、どこか昔の未来を感じました。どこに繋がっているのか、いっそ全部押してみようかという衝動に駆られますね。
レトロフューチャーという言葉にはどこか少しお馬鹿で、どこか少しバブリーなイメージもありますが、同時にワクワク感も抱いてしまいます。子供の頃に描いた、途方も無い夢と言いますか。超合金ロボなんかもそうなんですかね、SFジャンルのスチームパンクとか単純に言葉の響きも好きです。
駅の自動改札機、リニアモーターカーなどにも、どこかレトロフューチャー的な物を感じてしまいます。あの頃の未来、懐古趣味と言えばそれまでですが「あの頃は良かった」だけで終わらない感じも好きですね。芸術と言われる物もその範疇に入ると思いますが、それらキラキラした未来も含めて大の大人が真剣に考えて創っている物ですから。
先日通っていた仕事場(劇場)の近くにある路地裏を撮ってみました。まさしく昔ながらといった感じの路地裏でしたが、白黒写真にするとさらにそんな雰囲気がしますね。もう日も暮れて、様々なお店の看板に明かりが灯っているのがとても奇麗でした。なんだか路地裏ってわくわくしてしまいます。この先はどこに繋がっているのだろうか、はたまた行き止まりなのだろうか。そして今日も様々な人が、ここで憂さを晴らしたり、笑ったり、泣いたりしているのかと。つい色々なドラマを想像してしまいますね。
先日、街中にある無人のATMでお金をおろしていたところ、ふいに後ろから
???:『Excuse me』
という言葉が聞こえ、振り向いてみると、観光に来たであろうアジア系の老夫婦が立っていました。振り向いてしまった手前、「どうしたの?」みたいな顔で近付いてみると(この辺りですでに英単語が出てこない自分に気付いてましたが)、どうやら自分たちの持っているお金を円に両替したいんだけど、「ここって出来るの?」みたいなことを言っているような気がする。日本語は全く喋れない様子。
斎藤:『Money change ?』
こんな言葉しか出てこないのか…と、自分にがっかりしながら一応聞いてみるとYesと返答されたので、すごく残念そうな顔をしながらNoって言ってみました。Oh…とか言いながら残念そうにしている彼らを見て「伝わった!」と思ったのですが、多分こんなに喋れない人間がしゃしゃり出てくると思わなかったのでしょう、彼らはその後もどんどん話しかけてくる。「この辺りに両替出来る所はないのか」みたいなことを言っている気がする。もう既にいっぱいいっぱいでしたね。たまたま近くにあるのを知っていたので、確認もせず勢いで、
斎藤:『Come on !』
って言ってました。一緒に歩いてる間も、今がどういう状況で、なぜ私たちは両替したいのかという理由を言っていた気がするのですが、さっぱりわからず。Uh-huhとか適当に相槌をうっていると、ふとこの時間はもう両替やってないんじゃないか?というのを思い出し、これだけはなんとか伝えねばと必死に腕時計を指しながら、
斎藤:『Maybe close』
伝われ!残念そうな顔をしたので伝わったと思い、そのままたどり着くと、案の定閉まってました。彼らも途方に暮れたようで、しばらく考えて「この辺りにホテルはあるか?」と。もう思わず「あっちかこっちの駅を越えたところにあるよ」と完全な日本語で答えていました。不思議そうな顔、伝わってないと思っているとふいに
老夫婦:『What’s name?』
斎藤:『Yuki saito』
老夫婦:『No ! No !』
ああ、ホテルの名前ね。とりあえずその場でホテルの名前を告げて別れました。お互いに疲れた顔をしてましたよ。こんなにも骨が折れることなのかと。そして、伝わらないのはこんなにももどかしいことなのかと、改めて考えさせられた夜でした。