ある公園の風景

by Saito 2013年04月15日

家の近くには結構大きめの公園があるのですが、先日そこで昼間ぼんやりしていると「それはママに見せなさい!」という子供の声が聞こえてきました。なにかお母さんに報告でもあるのかと数人の子供が集まってしている話に耳を傾けると、どうやらおままごとをしているご様子。「ままごとってあったなぁ」と懐かしく思っているとママ役の子がまた「ちょっとママに見せなさい!」と、子供役の男の子が手に持っているなにかを見せろ見せろとしきりに言ってました。何を持っているのかまでは分からなかったのですが、その前後の会話の内容から虫か小鳥くらいの大きさのものが死んでいるのを見つけた様でした。以下子供達の会話です。

「誰がやったのかなぁ?」
「自然とこうなったんじゃない?」
「ねえ、この子に名前つけてお墓作ってあげようよ」
「はくちゃん!」
「嫌だ〜」
「ねえ、どうしようか?」
「交番に届けよう」
「どうかな?」
「でも落とし物じゃないよ」
「俺花探してくる!」
「じゃあ花を探す係とお墓作る係を作ろうか!」

行ったり来たりで振り回されてる亡きがらには可哀想と思いつつ、久々に聞いた子供達だけの会話はなんだかとても微笑ましかったですね。結局どうなったか事の顛末は見届けず家に帰りましたが、木々の緑に囲まれながらその子供達の会話はどうにも印象的でした。昼下がりの公園にはそんな魅力がありますね。