久々の観劇、その後

by Saito 2015年04月21日

先日知人の出ている舞台を観劇しに行ったのですが、なんとその劇団の公演が6年ぶりということで。個人的に久々にただ観劇をするということもあり、かなり楽しみにして劇場に向かいました。客席もお客様で溢れていて6年という歳月を待ちわびていたかのように始まったのその舞台、なんと言いますかとっても良かったんです。内容が良かったというのは言うまでもなく、中年のいい大人が芝居を楽しんでいる姿になにか芝居以上のものを貰ったなという気がしました。観劇後もその余韻が強くあったのもあり、舞台を観に行くと大体いつもそうなのですが終演後の知人へのあいさつというのが私は非常に苦手で、こっそり観に行ってこっそり帰るといういつものパターンにもれず劇場を後にしました。ただこう非常に良い気分だったので「一杯だけ呑んでくか」ということで帰りしな一人でお決まりのラーメン屋に入ったんです。
大体いつもと同じ様なメニューと後生ビールみたいな感じで注文して待っていると、やけにでかい声で話している男女がいて女の方が延々彼氏の愚痴をこぼしているご様子。注文を待っている間暇なので少し聞き耳を立ててみると(立てなくても丸聞こえでしたが)彼女はずっとお芝居をしていたらしく、それを辞めて今の仕事に就きその職場の上司らしい男の方に「10年以上やってきた私の役者人生を軽く見ないで欲しい」とか「役者をやっていた人間とそうじゃない人間とには違いがある」とか、まあ色々な思いもあるのでしょう彼氏に対する愚痴を延々こぼされていました。ちょうど店内BGMにユーミンの「DOWNTOWN BOY」なんかかかっていて、なんだか良いシチュエーションだなと一人ぼやきつつ運ばれてきたビールを傾けながら、観劇後の私の気分と延々愚痴をこぼされている彼女を見て思ったんです。やっぱりワクワクが大事なんだなと